男性更年期

加齢男性性機能低下症候群(LOH症候群)とも言います。
更年期といえば女性とイメージがあるかもしれませんが男性にもあります。原因としては男性ホルモンである「テストステロン」の減少やストレスなど様々な要素が関与しています。

症状十分に睡眠をとっているのに疲れがとれない、気力が無くなる、集中できない、イライラする、ストレスを感じるなど男性の更年期は精神症状を訴える人が多いのが特徴です。またほてり・発汗、性機能の低下などもあります。
検査は問診や血液検査などを行います。
治療ホルモンが不足している場合は補充療法を行います。
心療内科でのカウンセリングや内服も併用することがあります。

夜尿症(おねしょ)

2歳児ではその1/2が、3歳児では1/3、4歳児では1/4のお子さまがおねしょをしています。5、6歳で約15%、小学校低学年で約10%、小学校高学年で約5%にみられます。12歳ぐらいになるとその多くは消失します。

症状夜間睡眠中の尿量と膀胱容量のバランスから4つのタイプがあります。
・ 多尿型(尿量の多い)
・ 膀胱型(膀胱の貯めが悪い)
・ 混合型(多尿型・膀胱型)
・ 正常型(いずれも該当しない)

多尿型とは夜間睡眠中の抗利尿ホルモンの分泌が不十分で、尿を濃縮する力がなくなり、うすい尿がたくさんでるタイプです(低比重多尿型)。摂取する塩分量などが過剰となり、濃い尿で夜間睡眠中の尿量が多くなるタイプもあります(高比重多尿型)。
膀胱型とは少ない尿量で膀胱が尿意を生じ(過活動膀胱)、膀胱容量が少なくなっている状態です。膀胱容量が昼・夜ともに悪いタイプと夜間睡眠中だけ悪いタイプとが半々ぐらいです。
混合型とは多尿型と膀胱型の両方の要因を持っているタイプで、残念ながら治療に時間がかかることが多く、低年齢に多くみられます。
正常型とは夜間尿量、膀胱の貯める力も年齢相応のもので、夜尿の程度も軽く、早い時期に自立する可能性が高いものです。
治療治療の3原則は、「あせらない」・「おこらない」・「起こさない」
「あせらず」、「おこらず」、「おこさず」の3つの原則を守ることです。また、夜尿症は冬に気温が低下すると増悪するのが一般的です。夜間睡眠中の冷えをいかに防止するか、工夫する必要があります。
一般的に使われる薬剤としては抗利尿ホルモン剤(デスモプレシン)、三環系抗うつ剤(トフラニール、アナフラニール、トリプタノール)、副交感神経遮断剤(バップフォー、ポラキス)などが主流です。

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